第1.3部の予告的なやーつ
「わたしこそ、『わたし達』の『輝き』…わたしこそ、『わたし達』の『意思』。破壊と、再生の果てに、本当の平穏を求める者…なんて、ね」
「お待ちしていました…かばん様、サーバル様」
「私、ピーチパンサーと申します。ご主人様からの命を受け、お迎えに参りました」
「はいはい…あなたは本当にせっかちなんだから」
「…くふふっ…お初にお目にかかります。わたくしはマーコール、このホンシューの長を務めています」
「…おっけー!絶対殺す、すぐ殺す、必ず殺す!」
「へぇ…あんたが。あたし、ニホンオオカミ。よろしく」
「ここに、ヒトのアニマルガールと、サーバルのアニマルガールは来なかった?私、その子達を探してるんだけど」
「えっ!?あ、どうも…カラカルよ」
…沈んでいく。
灰色の海の中を。
何処までも、沈んでいく。
深く。
深く。
「…駄目だよっ!かばんちゃん、耳を貸しちゃ駄目!あいつはセルリアンなんだよ!?」
「…あら、想像とは少し違いましたね…ヒトという動物は、もっと自分の力に溺れた、愚かな顔をしているものだと思っていました」
「…結局の所、マーコールは何を期待してるわけ?あいつ…かばん、だっけ?に関係してるんでしょ?」
「そうね…目を覚まして欲しいのよ。彼女がヒトのアニマルガールであるならば、彼女には…もっと相応しい振る舞い方がある筈。わたくしは、それが見たいのよ」
「駄目っ!駄目だよ…行かないでよ、かばんちゃんっ!」
「自分の命を大切にしなさいよっ!こんな事にっ…何の意味があるのよっ!?何の為になるって言うのよっ!?」
「意味ですか…勿論ありますとも。わたくし達にとっては、己の身を案じるよりも大切な、意味が」
「そうだよ…あるんだよ。あたし達には、意味が。あんたには分からない…でも、相手はあんたじゃなきゃいけない…そういう意味がさぁっ!」
「…ごめん…ごめんね、かばんちゃん…っ」
「そうして、わたしが生まれた…選ばれた、と言った方が、正しいのかな」
「…サーバルだよ。はじめまして、かばん」
…これは、きっと、報いだ。
みんなを傷付けてきた、ぼくへの。
けものフレンズ
きみはきみのままで
鋭意制作中